誰も教えてくれない家づくりの裏話。将来的なリフォームも見据えたお家づくりをしましょう。 | 枚方市で長期優良の注文住宅・新築一戸建て・建て替えなら田原建設(工務店)

社長ブログ

誰も教えてくれない家づくりの裏話。将来的なリフォームも見据えたお家づくりをしましょう。

2025.08.06 社長ブログ

こんにちは、田原です。

「リフォームできないお家がある」って知っていましたか?

正しく言うと、新築時に建てた業者じゃないとリフォームできないお家がある。ということですね。

住宅は一生に一度とも言える買い物。だからこそ、将来的にリフォームも含めて末永く暮らしていただけることまで視野に入れた家づくりが重要です。

会社によっては独自建材や工法を採用して、将来リフォームが制約されたり、費用が高くなってしまうケースが少なくありません。ここでは次の3点を中心に、安心・柔軟な家づくりについて考えます。

ショート動画でも一部の内容を公開しています。

① メーカーが“差別化のために独自建材を使う”背景

多くの大手ハウスメーカーは、工場生産による品質の均一化・コスト統制を目的に、専用の建材や工法(例:パネル工法、2×4工法、鉄骨系構造など)を使用します。型式適合認定を受けることで設計手続きを簡略化できる一方、仕様が限定される設計モデルが数多く用意されています。このように独自の建材や規格を採用することで、他社との差別化や品質の一定化を図るメリットがあります。

② 独自建材が将来リフォームを難しくする理由

独自建材・工法の採用はいくつかのリスクを伴います:

☝他社では入手できない建材が必要になるため、将来の補修や交換はそのメーカーの下請け・専用業者に依頼するしかなく、結果として費用が割高に

☝型式適合認定された住宅は、構造や設計仕様がそのメーカーの資料に基づいているため、他の業者では構造図・仕様資料がなく、大規模な改修が困難に

☝他社でリフォームをした場合、長期保証が打ち切られるケースがあり、これも特定メーカーへの依存を強める原因になります

☝間取り変更を伴うフルリフォームは、構造や基準が複雑に絡むため、自由度を引き上げづらく、費用が高くなる傾向があります

こうした事情が総じて、「リフォームができない」「できても非常に制限が厳しい」といった事象につながるのです。

③ 汎用品建材を使うメリットと推奨理由

将来の生活の自由度を確保するためには、どの会社でも手に入り、将来の修理や修繕も選択肢が広い汎用品(流通品)の建材や設備を用いる設計が推奨されます。具体的なメリットは以下のとおりです:

入手しやすい

ホームセンターや建材業者で流通している汎用品であれば、将来同じ材を自力で調達したり、どの施工業者にも補修を依頼したりできます。例えば、照明器具やサッシ、キッチン設備などは施主支給で選ぶことで選択肢を広げられます

修理や交換の自由度が高まる

汎用品であれば、異なる業者への依頼時にも保証の喪失リスクが低く工事の自由度も高いことが多いです。結果として将来的なコスト抑制にもつながります。

コスト面で有利なこともある

大量生産・流通されている汎用品は価格が安定しており、汎用設計のためメンテナンスコストも低く抑えられる傾向があります

柔軟なリフォームに向く

構造変更や間取り替えが必要なときにも、規格化された汎用品を中心にしていれば、専門性の高い業者依存を避けつつ、将来の多様な希望にも応えやすくなります。

ぜひ参考にしていただけますと幸いです。

田原建設(株)
代表取締役 田原稔久