裏話・安く買う方法もわかる。どうして住宅会社によって「注文住宅の価格」は変わるの?
こんにちは、田原です。
家づくりを考えている方から、「同じような家でも、会社によって見積もりが全然違うのはなぜ?」というご相談をよくいただきます。
一生に一度の大きなお買い物だからこそ、「なぜ価格が違うのか?」をきちんと理解することで、納得と安心の家づくりがスタートできます。そこで今回は、注文住宅の価格が住宅会社ごとに変わる5つの理由をお伝えします。
ショート動画でも一部の内容を公開しています。
1.会社ごとに大きく変わる「間接経費」と「人件費」
まず最初の理由は、「経費構造の違い」です。家を建てるには、土地や材料費だけでなく、目に見えない様々な経費がかかります。
たとえば営業費、広告宣伝費、設計・管理にかかる人件費、事務所や展示場の維持費など。
大手ハウスメーカーは、展示場やテレビCMなどブランドイメージを支えるための広告宣伝費や、全国組織を運営するための人件費などがどうしても高くなります。
特に住宅展示場は地方でも月に100万円以上、都市部では月に500万円以上かけて維持しています。
また、住宅営業の給与って皆さんどのくらいか知っていますか?基本給もそれなりに高いのですが、大手ハウスメーカーのトップセールスマンは年間2000万円以上稼いでいます。何棟売れたかで歩合がつくシステムです。これも経費ですね。
例えば、住宅会社を紹介してくれるようなサービスも、無料ではないのです。○○カウンターとか○○情報館とかありますよね。あれはお客さんが住宅購入の成約時に住宅価格の何パーセントかを紹介サービスに住宅会社側から払っているわけですね。つまり、その分住宅会社はお客さんから多くお金を取っている場合が多いわけです。
一方、私たち田原建設のような地域密着型の工務店は、宣伝は口コミやホームページが中心。会社もコンパクトで、営業も設計も現場管理もみんな顔が見える関係で動いています。紹介会社も極力使わないようにしています。その分、無駄な経費を抑える努力ができ、その成果をお客様に還元できます。「経費の違い」が、大きな価格差につながるのです。
2.「社長の考え方」と「経営方針」で変わる価格と家の価値
次に、とても大きな要素が「社長の考え方や経営方針」です。これは見積もりの数字には直接現れませんが、実は会社ごとの差が最も出るところ。
田原建設では「ずっと安心、幸せプランのいえづくり」をモットーに、お客様とご家族が何十年先まで笑顔で暮らせる家をつくることを何より大切にしています。営業マンがいるから売る、利益重視で豪華なオプションを勧める、といった「売り手本位」の会社もあります。でも、うちは「どこに本当にお金をかけるべきか」「10年後、20年後に後悔しない家の仕様は何か」などを、社長自らお客様と直接お話ししながら、一邸ごとに真剣に考えます。
建てたお家が数十年後どうなっているか?もあらかた予想はつきますから、将来のメンテナンス費用なども踏まえてしっかりとご提案します。
材料や仕様・職人へのこだわり、アフターフォロー体制、価格のつけ方や利益幅……。こうした「社長の哲学」が家の価格や内容に、実は大きく影響しています。会社選びで「社長がどんな思いで家づくりをしているか」を知るのは非常に大切です。
3.設備や素材の「標準仕様グレード」が会社によって違う
注文住宅といっても「標準仕様」が各社ごとに大きく異なります。たとえば、キッチン・洗面・浴室などの住宅設備、断熱材や床材、窓サッシ・外壁材など、同じ「3LDK」の家でも選べるもの、標準で付くものは会社次第です。良い素材や最新の設備になるとコストは当然上がります。
例えば、大阪で断熱等級7は必要でしょうか?
必要と思う方はそうすればよいと思います。ただ、これが九州の高温多湿な地域、北海道・東北の冬が厳しい地域であれば、断熱等級7の納得感は高いのですが、関西で断熱等級7は必要か?というと、これもお施主さんや会社の価値観によって異なってくる部分です。そういった考え方もある中で、断熱等級7を標準仕様としてやっている会社もあったりするわけです。
一方、初期費用重視で最低限の建材を使う会社もあります。どこまでを「標準」と考えるか。ここでも会社ごとに価格が分かれるのです。
田原建設では「長期優良住宅」を基準として、健康・省エネ・今と数十年後の生活の快適さを実現する家づくりを行います。設備や素材のグレードは、必要なところには予算をかけ、削れるところは削ってバランスの良い価格でお家を提供できるように心がけています。
4.設計の自由度・間取り変更対応力による違い
注文住宅は「自由設計」が魅力ですが、この自由度をどのくらいまで認めているかでコストが変わります。たとえば規格型のプランが多い会社は、設計や現場調整の工数を減らして価格を低くおさえやすいです。逆に、敷地やライフスタイルにあわせて一から間取りを考え、複雑な構造や細かい要望に応える会社では、設計や現場での調整・打ち合わせが増え、その分コストが上がります。
田原建設では、「家族の暮らし方を起点に、今も将来にも寄り添う家」を提案するため、最初のヒアリングから何度でも納得がいくまで打ち合わせを行います。間取りや仕様で妥協しなくても良い安心感と満足度は得られると思います。設計にもコストがあまりかからない仕組みを取っていますので、費用面もご安心ください。
5.材料調達ルート・施工体制の違いも影響
材料の仕入れ方や協力業者の選び方によっても価格差は生まれます。大手は一括大量仕入れで資材コストを抑えやすい一方、「地元の無垢材」「職人仕立ての造作家具」など、田原建設のような会社は“質”を重視して地元の信頼できる納入業者・職人さんと長年の信頼関係で一緒につくりあげる体制です。こうした体制は効率重視の大量生産型と違い、一軒一軒に合わせた柔軟なものづくりができる半面、価格に一定の幅を持たせやすい特徴があります。
一括大量仕入れも良い面はある一方で悪い面もあります。それは輸送コストです。安く建材は仕入れられても、輸送にかなりお金がかかる場合、それもお施主さんの費用負担につながります。
会社による価格差は「家づくりへの姿勢」の違い
同じ「30坪4LDK」の注文住宅でも、どの会社に頼むかで価格も内容も大きく異なります。それは、経費構造、標準仕様、設計方針、調達ルート、そして何より「どんな家をつくり、どんなご家族に何を大切にしてほしいか」という会社ごとの考えや姿勢が反映されているから。
田原建設では、人生100年時代に安心して住み継がれていく「幸せな暮らし」を、ご家族ごとにオーダーメイドできるよう、これからも価格の透明性と優れた品質・サポートを大切にしています。不安や疑問があれば、ぜひご相談会や見学会にもご参加ください。
できるだけ安く理想の注文住宅を手に入れる方法
ここまで読んでいただければ、すでにできるだけ安く理想の注文住宅を手に入れる方法はお分かりかもしれませんが、お客さん目線でもわかる部分3要素を以下にまとめます。
①経費を使いすぎていない会社に依頼する(紹介サービス・住宅展示場・広告宣伝費・営業マンの数)
②こだわり(社長の考えや仕様)が自身の考えとマッチしている会社を選ぶ
③気になる会社の設計費用はどのくらいかかるかを把握する
ぜひ参考にしていただけますと幸いです。
田原建設(株)
代表取締役 田原稔久
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